ポーセレンブラシの寿命に関しては、多くのファクターが起因するので、どれだけの耐久性があるのかを断言することは難しいでしょう。
各ラボでそれぞれ独自の作業方法があるでしょうし、ブラシの取扱いも違うことでしょう。
例えば:
ブラシをインスツルメントとして使う (カットバックや、面慣らしなど)
いろんなサイズのブラシやインスツルメントを状況に応じて使用する。
ガラス練板上で
表面の粗いポーセレンミックスパレット上で
それらの違いに関係なく、ブラシの寿命と品質を守るための簡単なヒントがあります。
各ブラシは「アラビアゴム」〈中性で、天然素材)からなる保護材で固めてあり、エンドユーザーは良い状態でブラシを手にすることができます。さらに、各ブラシには保護キャップが付属しています。
保護キャップを外す際には注意が必要です。なぜなら、先端は非常にデリケートなので、壊さないようにする必要があります (例:グラスにぶつけてしまう)。 (図 1)
グラスの水中で約15~20秒間、ブラシ本体を注意しながら揺すって動かします。(図 2)
これで保護材を溶かして、上手く取り除くことができます。柄に近い、太い部分は、親指と人差し指ではさみ、先端に向かってゆっくりとしごいて下さい。(図 3)
最終的に、水中でしっかりと揺すって、すすいで下さい。



2. 使用にあたって
全般的に:
ポーセレンパウダーの練和に使用することは避けて下さい。(図 4)
ポーセレンのマイクロ結晶構造は、毛の構造に絶えず損傷を与え、消耗を早めます。
精密に形成された先端部は、高品質なブラシにおいて非常な重要な部分です。それは、同時に非常にデリケートな部分であることを意味します。
ですから、ポーセレンパウダーをすくい取る時、先端を練和板に接触させて滑らさないようにして下さい。精密なブラシの先端が折れたり、曲がったりしてしまいます。(図 5)
それを避けるために、ブラシ先端を柔らかなポーセレンパウダーだけに触れるようにするか、側面からすくい取るようにして下さい。(図 6)
また、乾燥してしまったポーセレンをブラシを使って再度湿らせたり、混ぜ直したりしないで下さい。*
金属粒子の混入を避けるために、メノウスパチュラ(商品番号 1157-0000)の使用をお勧めします。 (図 7)
*また、金属製スパチュラの使用も避けて下さい。




毎作業後に、ブラシを綺麗な水が入ったグラスの中でしっかりと揺すって、すすいで下さい。使用を重ねると、微細なポーセレン粒子がブラシの間に蓄積してブラシが開いてしまうため、このクリーニングが必要なのです。(図 8)
残った水分は柔らかいスポンジで吸水するか、ブラシを強く振って飛ばして下さい。最後にブラシ先端を湿らせたタオルかスポンジの上で、回転させながら引いて、形を整えます。 (図 9)
少量のProform 12 (商品番号 1462-0000) を染み込ませておくと、先端の形が固定されます。それは次回使用する際、簡単に洗い流すことができます。(図 10)
最後に保護キャップを注意しながら差し込むと、終わりです。特別な手入れ方法として、定期的に塩析石鹸の使用をお勧めします。これを使うと、天然毛、剛毛、シンセティック繊維を柔軟でしなやかに保ち、油脂分を取り除く効果があります。
まず、ブラシ本体をぬるま湯中で石鹸が軽く泡立つまで洗い、その後元通りの形に整えます。ここでも、少量のProform 12を染み込ませておくと、ブラシが保護されて、形が固定されます。(図 11)
注意:
脱脂力の強い石鹸は使用しないで下さい。特に天然毛では自体の持つ保護層が剥離してしまい、折れやすくなります。 ブラシを丁寧にクリーニングしなかった場合、短期間のうちに寿命を迎えてしまいます。ポーセレン粒子がブラシ内に蓄積して、拡がってしまうからです。そのように、だめになってしまったブラシでも、大抵はまだ救うことができるのです。指を湿らせて、少しだけ塩析石鹸をつけてマッサージするのです。その後、約70~90°Cのお湯でよくすすぎ、前述同様に先端を整えてから、Proform 12で先端の形を固定します。



